ムガシルク(インド・アッサム州産)について

ムガシルク
MUGA SILK

Muga Silk /ムガシルク(ムガ蚕)
(原産地:インド・アッサム州)

ムガシルク

インドのアッサム地方に生息する野蚕。

ホオノキや木蓮の葉を食べて成長し黄金色の繭を紡ぎます。

この黄金色の繭が取れるのは年間わずかな期間しかないため、非常に貴重で高価な絹であり、「ゴールデンシルク」、「シルクの宝石」とも呼ばれます。

非常に細い絹糸のため、手回し機械で紡ぎます。

*野蚕とは、家蚕(かさん)に対して、自然に生息している蚕のことで、野生の植物を食べて成長する。「ワイルドシルク」とも言われる。

ムガシルクは、軽くて強く、ゴールドの輝きが褪せることがありません。シルクは水分を含ませると輝きや質感が劣化することがありますが、ムガシルクについては褪せることがないのが特徴と言えます。

また、多孔質のため温度調節の機能に優れており、さらに紫外線を遮る効果も高いとして、インドではサリーに使われてきました。

蚕は食べるものによって糸の色が変わります。

ムガシルクは、前述の通りホオノキや木蓮の葉を食べて育ち、その独特の繭の色が黄金色となります。

生産量は極めて少なく、絹糸1KGを得るためには5000個の繭が必要とされるそうです。

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