恐山(青森県)供養の旅-例大祭大般若法要
先日、日本三大霊山の一つである、青森県むつ市の恐山菩提寺へ先祖供養に行ってきました。
ちなみに、日本三大霊山とは、「比叡山」「高野山」「恐山」のこと。
私には、弟か妹になるはずだった(なんとなく女の子のような気がする)兄弟がいたそうです。
亡き母から中1くらいの頃に聞かされており、お墓参りに行くたびに「水子さんにもお線香してあげてね」っていつも言われていました。
振り返ってみれば、父も母も末っ子である私に対して「おねえちゃん」って呼ぶことがありました。
愛犬に私を呼びに行かせるときに「おねえちゃん、呼んできて」とか「おねえちゃんにもらいなさい」とか、愛犬を我が子のように育てていたこともあり、愛犬も「私=おねえちゃん」と認識していたということもあって、「おねえちゃん」という愛称になったような感じですね。
両親が私のことを「おねえちゃん」と呼ぶことで、下の子がいたのだということを忘れないようにしていたのか、否か…今となっては確かめようがないのですが。
先達の方の案内で先祖供養に力を入れ始めてから、自分のルーツを意識するようになりました。
昔は、実家を出たくて仕方なかったけれど、今は実家に戻って暮らしていることに心落ち着きます。
家の物が何もかも古くなって、いい思い出も、苦い思い出も、ぎゅぎゅっと詰まっているなぁと感じます。
昨年は行けなかった、恐山に水子供養をしに行くことを決意しました。
2024年7月20日〜21日、恐山大祭が行われる日程でもあったので、良い機会だと思いました。
伊丹空港から青森空港へ
まさかのプロペラ機で、しかも乗降口まで地上を歩かされるという(笑)
初日。
青森空港到着後は、レンタカーで三沢へ向かう(宿泊地)。
その途中の「高野山 青森別院」で蝋燭供養をさせていただきました。
私の霊線で一番大事な父方のご先祖の蝋燭の火がすぐに消えてしまうというハプニングはありましたが、気を取り直してもう一度着火。ことなきを得ました。
夜は、三沢市内のホテルに一泊し、翌朝7時出発で下北半島の恐山に向かいました。
三沢から約2時間。結構な距離ですね。
お天気にも恵まれ、恐山菩提寺に到着。
大祭の期間中ということもあり、結構な人がいました。
恐山といえば、「イタコの口寄せ」。
でも、恐山のイタコさんの後継がおらず、今はお一人だけなのだそうです。
お一人のイタコさんに長蛇の列ができていました。
私たちは、イタコさんが目的ではなく、先祖供養に来ています。
目的をしっかりと果たすべく、寺務所へ。
今回私は、3霊位のご供養をさせていただきました。
地蔵殿で大般若法要の後、本殿で塔婆供養。塔婆堂に塔婆を納めて、供養霊位の数のかざぐるまを求め、水子供養のご本尊に向います。ご本尊の近くにかざぐるまを立て、寺務所でいただいたお札を水子供養ご本尊の池に納めました。
賽の河原に向かい、その後、奥之院不動明王様にご挨拶しました。
これで、一通りの手順を踏めたということになります。
最後の写真は賽の河原。真っ白な光景でした。あの世の光景なのだそうです。
湖にはあまり近づき過ぎない方がいいそうです。
恐山の駐車場に到着し車を降りた途端、硫黄の匂いが立ち込め、それだけで特殊な場所なのだということがわかりました。
しばらく、軽い頭痛がしましたが、手続のために寺務所に入ったところで頭痛は消えました。
恐山は、観光で行くような場所ではないということを実感。来年も供養旅を開催するということのようですので、大祭の頃の日程は空けておくようにしようと今から準備します。
高野山もそうですが、本気でご先祖様の供養をしたい場合は、恐山も候補の一つに入れると良いのかなと思いました。
恐山は、関西からだとかなり遠いのですが、でも、行って良かったと思います。1人ではなかなか行こうとは思い付かないですし。
このような旅を企画してくださってありがたく思います。
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