インドは安い国かというと、ある意味そうでもない件
インドというと、物価が安いイメージが強いかもしれないけれど、一概にそうとは言い切れない。
高級なレストランがあるし、ある程度のグレードのホテルに宿泊すれば安全が手に入るのと同時に快適に過ごせる。けれど、それなりの出費が必要。
和食レストランなどはいい例で、日本で食事をするのとそんなに変わらない料金だったり。
高級ショッピングモールの中にはスターバックスがあるけれど、「あれ?日本と桁が同じ。高くない?」という印象。
そんなスターバックスでお茶しているインド人の若者グループもいる。
彼らはお金持ちなのだと思う。
数百円のスタバのカフェラテと、町なかの数十円のチャイ。あまりにも違いすぎる。
一泊数百円で宿泊できる安宿もある。
スタバのカフェラテ2~3杯の価格と同じ価格の宿。
安宿と言うほどではないけれど、安価なホテルに宿泊した経験がある。
だけどこんな不具合が・・・
- 客室のドアロックが壊れかけている
- エレベーターが使えない
- バスルームの天井から水漏れがしている
- お湯が出ない(そもそも夜中に水が止まる)
- なんだか変な臭いがする(不潔っぽい)
- 虫がいる
当然だけれど安眠できなかった。
設備そのものが古くメンテナンスも悪い。安いには安いなりの理由があるということ。
なぜ私がこう言ったホテルに宿泊したかというと、経験しておきたかったから。ただそれだけ。
滞在中は、いろんなタイプのホテルに宿泊するようにしている。
インドの仕事の相棒Ranjan氏によると、安全な旅を求める割には旅行代金を安く浮かせようと考える人がいると聞いたことがあるが、意味が分からない。矛盾しているし考え方がセコいよ。
旅費を節約するために安宿に泊まるほど危険なことはないと思う。特に女性は、絶対にやめたほうがいい。
その代償は高くつくし、自分だけは大丈夫なんて思っちゃダメ。
一人旅をするなら、絶対に、信頼できるガイドを依頼すべき。強くおすすめする。
高ければいいというつもりはないけれど、安全に旅をしようと考えるなら、この部分(宿泊費やガイド代)をケチってはいけないと思う。ある程度の安全はお金で買えるとも言える。
また、インドには仕事の役割分担というものがある。
例えば、列車移動の際、駅に到着するとポーターが近寄って来る。
どんなに重い荷物も担いで持ってくれるという。
キャリーケースだから大丈夫とか、自分で運べるから、と無下に断わらず彼らに仕事を与えてあげてほしいと言われたことがある。
ひとつ100ルピーで、車内の網棚から重い荷物を降ろすところから連絡橋の上まで運んでくれた。エスカレーターだったけど(笑)
インドには根深い「住み分け」があり、どうしてもその仕事でしかお金を得る術がない人たちがいるのだ。
私たちが安宿と呼んでいる場所であっても、そういった人たちは宿泊すらできない。
路上生活をしている女性などは、夜寝る場所を確保するだけで大変だと思う。
ある街のホテルの窓から外を眺めていたら、建設中の建物の屋上で夜を明かす女性を見かけた。
朝、もう一度同じ場所を見てみると、その女性はもういなかった。
ラグジュアリーホテルの窓から見下ろし地元の生活をガラス越しに眺めていると、なぜか後ろめたい気持ちになったりする。
日本とはあまりにも異なる生活習慣のこの国で生活している相棒に、そんなことを考えてしまったと話したら「仕方のないこと」という答えが返ってきた。
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