マクラメとは〜マクラメの語源や歴史を解説
私の今現在のお仕事は、「マクラメ」です。
マクラメ作品を作ったり、マクラメをお教えしたりしています。
さらに、マクラメを中心に天然石の海外仕入れをして販売したり、マクラメ糸として浸透してきたワックスコードの輸入販売をしたりしています。
日本では「マクラメ編み」と表現される場合が多いですが、厳密には「マクラメ結び」だと私個人的には思っています。
この数年でマクラメを趣味にする人が増え、マクラメに関する書籍も増えている中、今でも初めて会う方に自己紹介する際、「マクラメをしています」と言っても理解してもらえないことが多いです。
とはいえ、男性の方にも「あ〜!見たことある!」と言ってもらえるようにもなりましたよ^^
そんな時によく思います。
マクラメの認知度はまだまだ低い、でもまだまだ私が活躍できるフィールドがあるなぁ(笑)と。
さて、マクラメの起源はどこにあるのか?
これについては諸説あるようなのですが、有力な説をお話ししようと思います。
13世紀頃のアラビア半島に起源があると考えられており、「フリンジ(fringe)」が元になっているようです。
フリンジ(fringe)とは、糸や紐(ひも)を垂らした飾り「ふさ(総・房)」を意味する。布端(はぎれ)の糸の部分を、布の裁ち目などがほつれないようにくくったり、束ねて結び先端を散す装飾。また、糸処理のテクニックでもある。 ラテン語のフィムブリアが語源となっている。
引用元:Fashion Press
人や荷を運んだりするラクダの目から砂や虫を忌避するために、ハーネスにフリンジを付けたのが始まりで、そのうちに美しい装飾の役目も果たすようになったそうです。
「マクラメ」という言葉の語源は、アラビア語の「ムクラム」だそうです。
「ムクラム」とは「格子編み」を指すそうです。
バビロニア、アッシリア、中国・・・と広まり、ドレスの縁を飾ったり家具や窓辺を美しく結び目で飾るという芸術にまで高まります。
マクラメは、貿易や戦争によってヨーロッパに広がり、さらには、大航海時代とされる15世紀から船員により世界中に広まったとされます。
船員によるロープワークは、長い航海の間、船上でマクラメの装飾や小物を作り、寄港先で物々交換のために洗練されていきました。
また、船員たちは自分たちの船を装飾するためにマクラメ手法を用いてハンモックを作ったり、衣服に用いるベルトを編んだりしました。
日本では、美しい組紐として芸術の域にまで技術が高まりました。
現代では、1960年代〜1970年代にかけてマクラメは流行しましたが、1980年代にはブームは過ぎ去りました。
しかし、どのような流行も時代を経て巡ります。
現在好まれているマクラメは、アクセサリーという小さいな小さな作品から、タペストリーやラグといった大きなものまで幅広いです。
この数年、再びマクラメブームの兆しがあります。
みなさんがマクラメを楽しめるよう、日々お手伝いをさせていただいています。
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