アガスティアの葉をもとめて(vol.4/最終回)

アガスティアの葉

さて、前回の続き。
アガスティアも、佳境に入ってきた!

私の推測だが、最初の束は目次のようなもので、年齢や性別、職業や家族構成などで消去法で絞り込んでいくのではないかと。

聞かれたことに対して、「YES」「NO」で答えていく。

どんどん質問が進むにつれて、私の場合は「NO」が多かったことから、ナディーリーダーは

「この葉はどうも違うようだ」と、蔵に探しに行く。

質問が繰り返され、「YES」が増えていく。

「あなたの葉が見つかったようだ」と言い置いて、改めて蔵に葉の束を取りにナディーリーダーは部屋を後にした。

数分後、一つの葉の束を持参し、改めて私に質問を繰り返す。

あなたのお父さんの名前はAから始まるか?
あなたのお母さんの名前はTから始まるか?もう既にこの世の人ではない?
あなたは一番下の娘か?何か教える仕事をしているか?

などなど、どんどん質問が進みほとんどの答えが「YES」になった時、具体的な指摘をし始めた。

「あなたのお父さんの名前は○○か?」
「あなたのお母さんの名前は△△か?」
(この○△の中には、ズバリの名前が入っていた)

そして、「これはあなたの葉だ」と。

両親の名前を言われたとき、私は驚いてのけぞってしまった。

当然、事前に個人情報は伝えていない。
同行した通訳兼ガイドさんにしても、私の両親の名前まで知っているはずがなかった。

古代タミル語で書かれた預言書の中に、いかにも日本人的な、しかも両親の名前を、やや発音の違いがあるとはいえ言い当てられることに驚きを隠せなかった。

さらに、ナディーリーダーは、
「この3ヶ月のあいだに、××の仕事が始まっているだろう」
と指摘した。

これについても驚いてしまった。

なぜなら、まさにこのインド旅行中に、××のビジネスがスタートしたばかりだったからだ。
一向に進まなかった取引が、アガスティアの直前に動き始めたところだった。そのことについてはまだ誰にも話していなかった。

だから。
ん?当たる当たらないの、当てものの占いとは次元が違うのだ。

そこから約1時間、預言書に書かれた言葉とその説明をしてもらった。

過去生のカルマと現在の悩みの関係性、そしてカルマの解消方法、これからのビジネスなど、様々なアドバイスいただいた。

アガスティアの葉を探しに行ったとしても、その預言を聞く準備ができていない人には見つからないこともあるという。

アガスティアの葉の預言書を読む、ナディーリーダーはこの街には多くいる。

ということは、各ナディーリーダーが保管している預言書は、写本のようなものなのではないだろうか。

アガスティアの葉そのものは、ヤシの葉なのだそうだ。「葉」の原本は多分、厳重に保管されているのだと思う。

私が実際に触らせてもらったのは、木の束のように見えた。薄い木の板に葉が貼り付けているのかもしれないが、その詳細はよく分からない。

アガスティアの預言書は、「ナディー・アストロロジー」と謳ってはいるが、占いとは全く次元が異なる。

科学的に説明ができない、不思議な力が働いているとしか言いようがない。

私が訪れたナディーリーダーのオフィスは風通しのいい、いわゆる「いい気」が流れている空間であった。

評判がいいということを後で知った。
ナディーリーダーにも様々な人がいるらしいから、注意が必要と言える。

ここで預言書を読んでもらい、今存在している自分がより良く生きていくためのヒントをもらうことで、近い将来やってくる人生のイベントを怖がることなく過ごせるのではないかと思った。

カルマの解消方法も教わった。
しばらくやっていなかった寄付をするつもりでこの一年をかけてカルマの解消に取りかかろうと思っている。

このカルマを解消する行動が終わった時、私の来世はなくなるのだそうだ(本当か?!)。

どうすればいいのかわからない悩みを抱えている人にとっては、何かヒントが得られるかもしれないし、原因を知って問題を解決しようと行動することで人生が好転するような気がする。

今回、アガスティアまでの道のりは遠かった。

2年半前にインドの旅を始めようと思った時から、ここに来ることが決まっていたような気がする。
アガスティアの葉を探す旅、私は行ってよかったと思っている。

 

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。